WINE REVIEW
MEピノ・ノワールは買い?ロピア999円で飲む本格NZ赤
定価2,000円台のニュージーランド産ピノ・ノワールが、ロピアなら999円。マタヒウィ・エステートのME ピノ・ノワール2023を正直レビュー。赤い果実にハーブと土のニュアンスが重なるエレガントな1本と、市販のナスの煮浸しを1分半でワインつまみに変えるペアリングを紹介します。
先日、ロピアで999円のME ソーヴィニヨン・ブランを紹介しました。
その同じ造り手の赤が、同じ棚に、同じ999円で並んでいました。ME ピノ・ノワール 2023です。結論から言うと——999円で買えるなら、迷わず買いです。
ME ピノ・ノワール 2023の基本情報(価格・どこで買える)
- ワイン名:ME(ミー)ピノ・ノワール 2023
- 造り手:マタヒウィ・エステート(Matahiwi Estate)
- 産地:ニュージーランド/ワイララパ
- 品種:ピノ・ノワール
- タイプ:赤・軽やか〜ミディアム
- 価格:999円(ロピア)※店舗・時期により変動します
- 買えるお店:ロピア。定価は2,000円台なので、この価格はロピアならではです
ネットで買うと、この価格帯です。ロピアの999円がどれだけ安いかが分かります。
※リンク先はヴィンテージや商品表記が異なる場合があります。
白と赤、同じ造り手で飲み比べできます
このマタヒウィ・エステートは、ニュージーランドのワイララパという産地のワイナリーです。
ニュージーランドのワインといえば、ふつうは南島のマールボロ。ワイララパは北島の南端にある小さな産地で、日本の売り場ではあまり見かけません。詳しくはソーヴィニヨン・ブランの記事にも書きました。
同じ造り手の白と赤が、どちらも999円で買える。飲み比べの教材としては、かなり贅沢な条件です。
実際に飲んだ感想(味・香り)
グラスに注ぐと、透明感と艶のある、明るいルビーレッド。ピノ・ノワールらしい淡い色調です。
香りは、熟したレッドチェリーや野イチゴ、ダークプラムといった華やかな赤い果実が主体。グラスを回すと、そこへタイムやセージのようなドライハーブ、クローヴなどのスパイス、そしてわずかに森の湿った土のニュアンスが重なってきます。香りに奥行きがあります。
口に含むと、アタックはシルキーでとても滑らか。チャーミングな酸と、丸みのある赤い果実のジューシーさが広がります。タンニンはきめ細かく親しみやすく、エレガントな余韻が続きます。
カリフォルニアのピノとは、別のタイプです
同じピノ・ノワールでも、カリフォルニア産のような濃厚な果実味が前に出るタイプではありません。
こちらは果実味が穏やかで、枯れ葉やアーシー(土っぽい)なニュアンスが顔を出します。果実の甘さで押してこない、余白のある味わいです。
このあたりは完全に好みの分かれるところで、「ピノは濃くて甘い果実味が好き」という方には物足りないかもしれません。逆に「果実味だけじゃない、香りの層を楽しみたい」という方にはよく刺さるはずです。
産地によるピノ・ノワールの違いは、ピノ・ノワールは産地でこんなに変わるでも詳しく書いています。
正直な評価:★4、でも999円なら★5
このワインの評価は、いくらで買うかで変わります。
- 定価の2,000円台で買うなら★4。しっかり良いワインですが、その価格帯には競合も多くあります
- ロピアの999円で買えるなら★5。この値段でこの香りの層は、ちょっと他にありません
同じ1,000円前後の軽い赤としては、コノスル ピノ・ノワール(約900円)も紹介しています。あちらは渋みがほとんどなく果実味がまっすぐなタイプなので、飲み比べると性格の違いがはっきり出ます。
おすすめのペアリング:ナスの煮浸しと生ハムのバルサミコ胡桃和え
合わせたのは、市販のナスの煮浸し。和惣菜です。作業時間は約1分半、火は使いません。
材料(1人前)
- ナスの煮浸し(市販)約80g/小鉢1杯分
- 生ハム(プロシュートなど)1枚 ※手で一口大にちぎる
- ローストくるみ(粗刻み)小さじ1
- バルサミコ酢(またはバルサミコソース)小さじ1
- 粒マスタード 小さじ1/2
- エキストラバージンオリーブオイル 小さじ1/2
- 粗挽き黒胡椒 少々
- セルフィーユまたはイタリアンパセリ 適宜
作り方
- 冷やした小鉢に、軽く汁気を切ったナスの煮浸しを盛る。その隙間と上に、ちぎった生ハムをふんわりと立体的に絡ませる
- 小さなカップにバルサミコ酢、粒マスタード、オリーブオイル、黒胡椒を入れてサッと混ぜ、ナスと生ハムの上から回しかける
- 粗く砕いたローストくるみを散らし、あればハーブを添えて完成
汁気を切ることが、いちばんのコツです。水っぽいままだとソースの輪郭がぼやけます。
なぜ合うのか? ポイントは3つあります。
- ナスの「土の風味」× ワインのアーシーな香り:このワインは赤い果実の奥に、枯れ葉や湿った土のニュアンスを持っています。出汁が染みたナスの持つ大地の風味と、真正面から重なります。ここが今回のペアリングの核心です。
- 生ハムの塩気とくるみの油分が、旨みを増幅する:ナスに染み込んだ出汁の旨みに、生ハムの凝縮した塩気と、くるみの香ばしい油分が重なります。和惣菜が一気に「ワインのつまみ」の顔になります。
- バルサミコの酸と粒マスタードが、橋渡しになる:フルーティーな酸とプチッとした刺激が、ピノ・ノワールの軽やかな果実味へなめらかにつながります。
和惣菜は、意外なほどワインに寄せられます。 ナスの煮浸しはその代表格で、覚えておくと家飲みの選択肢が一気に広がります。
こんな人におすすめ
- 1,000円台で、香りに層のある赤を探している人
- 果実味で押すタイプより、エレガントで余白のある味わいが好きな人
- ニュージーランドの赤を、マールボロ以外でも試してみたい人
- 和食・和惣菜に合う赤を探している人
- 同じ造り手の白と赤で、飲み比べを楽しみたい人
逆に、「赤ワインは濃くてどっしりしていてほしい」という方には合いません。その場合は、しっかりめの品種を選んだほうが満足度は高いはずです。
まとめ
定価2,000円台のニュージーランド産ピノ・ノワールが、ロピアなら999円。
赤い果実の華やかさに、ハーブとスパイス、そしてわずかな土の香りが重なるエレガントな1本です。市販のナスの煮浸しに生ハムとくるみを足すだけで、和惣菜がそのままワインのつまみになります。
同じ造り手の白(ソーヴィニヨン・ブラン)も同じ999円なので、2本まとめて買って飲み比べるのがいちばん贅沢な楽しみ方かもしれません🍒
ロピアで見つからないときは、こちらから。
※リンク先はヴィンテージや商品表記が異なる場合があります。