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WINE REVIEW

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ワインのラベルはどこを見る?2タイプで覚える

ワインのラベルは、品種名で売るタイプと産地名で売るタイプの2つだけ。この見分けがつくと売り場の景色が変わります。DOCやAOCといった格付けの意味、格付けが上でもおいしいとは限らない理由、NV(ノンヴィンテージ)が手抜きではない理由まで、実際に飲んだワインを例にやさしく解説します。

売り場でボトルを手に取って、ラベルとにらめっこして、そっと棚に戻したことはないでしょうか。

横文字がびっしり並んでいて、どこを見ればいいのか分からない。でも実は、全部を読む必要はありません。

ラベルは、大きく2タイプだけ

ボトルの色が違う2本のワイン。どちらもラベルは無地

※画像はイメージです

最初に押さえるのは、これだけです。

  • ① ブドウの品種名で売るワイン
  • ② 産地の名前で売るワイン

ラベルにいちばん大きく書かれているのが品種名なのか、産地名なのか。まずそこを見分けます。

① 品種名タイプ

ラベルに「ソーヴィニヨン・ブラン」「シャルドネ」「ピノ・ノワール」といったブドウの名前が大きく書かれているタイプです。

チリ、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカなど、比較的新しいワイン産地に多い書き方です。

このタイプは分かりやすい。品種が分かれば、味の方向がだいたい読めます。 ソーヴィニヨン・ブランなら爽やかな白、ピノ・ノワールなら軽やかな赤、というように。

当ブログで紹介したME ソーヴィニヨン・ブランも、このタイプです。

② 産地名タイプ

ラベルに大きく書かれているのが、ブドウの名前ではなく土地の名前というタイプです。

フランス、イタリア、スペインなど、古くからワインを造ってきた国に多い書き方です。

たとえば「ソアーヴェ」。これはブドウの名前でも商品名でもなく、イタリア・ヴェネト州にある産地の名前です。パスクア ソアーヴェの記事でも書きました。

シャンパーニュ」も同じで、フランスの地方名です。詳しくは泡の違いは?シャンパーニュ・カヴァ・プロセッコをどうぞ。

このタイプは、産地ごとの特徴を覚える必要があるぶん、少しハードルが上がります。

迷ったら、品種名タイプから

どちらが優れているという話ではありません。ただ、ワインを選び慣れていないうちは、品種名タイプのほうが失敗しにくいのは確かです。

味の想像がつくからです。「前にシャルドネがおいしかったから、またシャルドネにしよう」という選び方ができます。

産地名タイプには「格付け」がある

ワインボトルのラベルに寄った写真。紙の質感が見える

※画像はイメージです

産地名タイプのラベルには、産地名と一緒にアルファベットの略号が書かれていることがあります。これが格付けです。

  • イタリアDOCG / DOC / IGT
  • フランスAOC(AOP)。「Appellation ○○ Contrôlée」の○○が産地名
  • スペインDO / DOCa。カヴァやリオハも、この枠組みの呼び名です

格付けが意味するのは「産地の狭さ」

ここが分かりにくいところですが、格付けは産地をどれだけ狭く限定しているかを示しています。

狭い範囲に限定されているほど、「その土地らしい味」であることが厳しく求められます。だから格上とされます。

イタリアで言えば、DOCGやDOCは特定のエリアだけの呼び名。IGTはもっと広い地域で名乗れます。

格付けが上=おいしい、ではありません

ここが、いちばん誤解されているところです。

格付けは「狭さ」の話であって、味の順位ではありません。

当ブログで、実際にこんなことが起きました。同じ造り手パスクアの白を2本飲んだときの話です。

ソアーヴェビアンコ・ヴェネト
品種ガルガネーガ主体ガルガネーガ主体(同じ)
価格1,200円1,200円(同じ)
格付けDOC(格上)IGT(格下)
当ブログの評価★3★4

造り手も品種も値段も同じ。格付けだけが違う2本で、評価が逆転しました。

格上のソアーヴェは凝縮感が乏しく水っぽさが気になり、格下のビアンコ・ヴェネトのほうが、軽やかさに徹していて満足度が高かったのです。

格付けは、選ぶときの手がかりのひとつでしかありません。 ラベルの略号だけを見て選ぶと、こういう逆転を見落とします。

「年号がない=手抜き」も誤解です

ラベルに収穫年(ヴィンテージ)が書かれていないワインがあります。**NV(ノンヴィンテージ)**と表記されるものです。

これも手抜きではありません。複数の年のワインを混ぜて、毎年おなじ味に仕上げるための造り方です。

泡のワインではごく普通に行われていて、シャンパーニュにもNVのものがたくさんあります。

当ブログで紹介したガンチア・ブリュットもNVです。

いつ買っても、同じ味がする。 安心して選べるという点では、むしろ利点と言えます。

奥行きをつけて並んだ3本のワインボトル

※画像はイメージです

売り場での、具体的な見かた

まとめると、こういう順番になります。

  1. いちばん大きい文字が、品種名か産地名かを見る
  2. 品種名なら、知っている品種か確かめる
  3. 産地名なら、知っている産地か確かめる
  4. 格付けの略号は、参考程度に
  5. 年号がなくても気にしない

慣れてくると、この判断は数秒で済みます。全部を読まなくていいと分かっているだけで、売り場のストレスはかなり減ります。

まとめ

  • ラベルは品種名タイプ産地名タイプの2つだけ
  • 迷ったら品種名タイプから。味の想像がつきやすい
  • 格付け(DOC・AOCなど)は産地の狭さを示すもの。味の順位ではない
  • NVは手抜きではなく、毎年おなじ味に揃えるための造り方

次に売り場に立ったら、まず「品種名か、産地名か」だけ見てみてください。それだけで、ずいぶん選びやすくなるはずです🔖

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