WINE REVIEW
ワインの色、どこを見ればいい?中心の濃さとふちの色で分かること
ワインの色は、飲む前に性格を教えてくれます。見るのは中心の濃さとふちの色の2か所だけ。白い紙の上でグラスを傾ける見方と、白と赤それぞれの色から分かることを、当ブログで実際に飲んだワインの例と早見表つきで解説します。
ワインを注いだら、飲む前に5秒だけ、グラスの色を見てみてください。
色からは、思っている以上にたくさんのことが分かります。重いワインか軽いワインか、若いか熟成しているか、樽を使っているかどうか。
当アカウントのInstagramの答え合わせでも、最初の質問はいつも「色は?」です。この記事では、その色の見方をまとめます。
見るところは、2か所だけ
ワインの色を見るときに見るのは、次の2か所です。
- 中心の、色の濃さ:ワインの重さが分かる
- ふちの、色合い:若いか、熟成しているかが分かる
「ふち」は、グラスの壁にワインが触れているところです。中心とふちで色が違うことが多く、その違いにいろいろな情報が詰まっています。
色の見方は3ステップ
- 白い紙の上にグラスを置く:背景に色があると、ワインの色が正しく見えません。白い紙やテーブルクロスの上で見ます
- グラスを少し傾ける:ワインが薄く広がって、ふちの色が見えやすくなります
- 中心とふちを見くらべる:濃さと色合いを、それぞれ確かめます
明るい場所で、できれば自然光の下で見るのがいちばんです。
白ワインは、黄色の濃さを見る

| 色 | 分かること |
|---|---|
| 緑がかった、淡いレモン色 | 若くて、すっきりした白 |
| 黄金色 | 樽で寝かせた白や、甘口の白 |
| 琥珀色 | 長く熟成した白 |
白ワインは、淡いほど若くてすっきり、濃いほど熟成や樽の影響が強いと覚えておけば大丈夫です。
当ブログで飲んだワインでは、コノスル ソーヴィニヨン・ブランが淡いレモンイエローに若々しい緑が混じっていました。樽を使わず、若いうちに飲むタイプのしるしです。
一方、ジェイコブス・クリーク シャルドネは少し濃いめの黄色で、香りにはオーク樽由来のバニラがありました。色の濃さと樽の香りが、ちゃんとつながっています。
赤ワインは、中心の濃さとふちの色を見る
中心の濃さで、重さが分かる

| 中心の色 | 分かること |
|---|---|
| 向こうが透けて見える | 軽やかな赤 |
| 向こうがまったく見えない、黒っぽい | 濃くてしっかりした赤 |
赤ワインの色は、ぶどうの皮から出てきます。皮の薄い品種は淡い色に、皮の厚い品種は濃い色になります。
コノスル ピノ・ノワールは、向こうが透けて見える透明感が持ち味でした。ピノ・ノワールは皮の薄い品種です。
コノスル マルベックは、中心が黒みを帯びた濃い赤紫でした。こちらはしっかり濃い赤です。
ふちの色で、若さが分かる

| ふちの色 | 分かること |
|---|---|
| 紫がかっている | 若い |
| ルビー色 | ほどよく落ち着いている |
| レンガ色、オレンジ色 | 熟成している |
マルベックは、ふちに若々しい鮮やかな赤紫のグラデーションが出ていました。2024年の若いワインなので、色のとおりです。
白と赤で、年のとり方が逆になる
ここがいちばん面白いところです。
- 白ワインは、年とともに色が濃くなる(淡いレモン色 → 黄金色 → 琥珀色)
- 赤ワインは、年とともに色が淡くなる(紫 → ルビー → レンガ色)
これを知っていると、ラベルを見なくても、グラスの色だけで若いか古いかの見当がつきます。
保存版・色の早見表
| 見えた色 | 分かること |
|---|---|
| 白・緑がかった淡い色 | 若い、すっきり |
| 白・黄金色 | 樽を使った、または甘口 |
| 白・琥珀色 | 長く熟成している |
| 赤・中心が透ける | 軽やかな赤 |
| 赤・中心が黒っぽい | 濃くてしっかりした赤 |
| 赤・ふちがレンガ色 | 熟成している |
迷ったら、ふちの色を見てください。 若いか熟成しているかが、いちばん分かりやすい場所です。
色だけで決めつけない
最後にひとつだけ。
色は大きな手がかりですが、色だけで味を決めつけることはできません。色が淡くても、渋みや酸がしっかりした赤もあります。
色で「たぶんこういうワインかな」と見当をつけて、香りと味で確かめる。この順番で楽しむのがいちばんです。香りの言葉についてはワインの香り、なんて言えばいい?にまとめています。グラスの内側を伝う「脚」から度数を推測する方法は、ワインは度数を見れば味がわかるで書きました。
まとめ
- 見るのは中心の濃さとふちの色の2か所
- 白い紙の上で、グラスを傾けて見る
- 白は黄色が淡いほど若くてすっきり、濃いほど樽や熟成の影響
- 赤は中心が透けるほど軽く、黒っぽいほど濃い
- ふちが紫なら若い、レンガ色なら熟成
- 白は年とともに濃く、赤は年とともに淡くなる
飲む前の5秒で、ワインはもう語り始めています。次に注いだときは、ぜひグラスを傾けてみてください。