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WINE REVIEW

🌱 初めて飲むワイン 🏠 家飲み

ワインは度数を見れば味がわかる。ラベルの数字1つで選ぶ方法

ワインのラベルでいちばん役に立つ数字は、アルコール度数です。当ブログで実際に飲んだ17本の度数を並べると、8%台以下はすべて甘口、14%以上はすべて暑い産地の濃い赤でした。度数から甘さ・重さ・産地の気候を読む方法を解説します。

ワインのラベルには、いろいろな情報が書かれています。産地、品種、ヴィンテージ、造り手の名前。

その中で、初心者にいちばん役に立つ数字はどれかと聞かれたら、迷わずこう答えます。

アルコール度数です。

当ブログでこれまでにレビューしたワインのうち、度数を記録した17本を並べてみました。すると、度数だけで味のタイプがきれいに分かれることが分かりました。

なぜ度数で味が分かるのか

理由はシンプルです。ワインのアルコールは、ぶどうの糖分からできています。

ぶどうの果汁に含まれる糖分を、酵母が食べてアルコールに変える。これが発酵です。つまり、

  • 糖分の多いぶどう → アルコールがたくさんできる → 度数が高い
  • 糖分の少ないぶどう → アルコールが少ししかできない → 度数が低い

そして、ぶどうの糖分は太陽と気温で決まります。 暑い産地でよく熟したぶどうは糖分が多く、涼しい産地のぶどうは糖分が控えめです。

もうひとつ、例外があります。発酵を途中で止めた場合です。糖分がアルコールに変わりきる前に止めると、度数は低いまま、糖分が甘さとして残ります。 これが甘口ワインの造り方のひとつです。

当ブログの17本を、度数順に並べると

度数ワインタイプ評価
5.5%サラッコ モスカート・ダスティ白・甘口・微発泡★4
7%ミルトンパーク モスカート白・甘口・微発泡★4
8.5%バニー リースリング白・中甘口★3
10%カザル・ダ・セアラ白・辛口・微発泡★4
11%ピエーノ フリッツァンテ白・やや辛口・微発泡★4
11.5%ピノピノ ロゼロゼ・辛口・微発泡★4
12%ビアンコ・ヴェネト白・辛口★4
12.5%シレーニ ソーヴィニヨン・ブラン白・辛口★4
13%J.P.ムエックス レ・ヴァンダンジュ赤★4
13%コノスル カルメネール赤★3
13.5%ムートン・カデ赤★4
13.5%モンテス アルファ ピノ・ノワール赤★4
13.5%ネプリカ プリミティーヴォ赤★4
13.5%ノートン レゼルバ カベルネ赤★4
14%エヴォディア赤・濃い★4
14%サン・マルツァーノ コレッツィオーネ赤・濃い★4
14.5%ケーズラー ストーンホース シラーズ赤・濃い★4

この表から、4つのゾーンが見えてきます。

〜9%:甘口のサイン

黄金色の甘口白ワインのグラスと、熟した白ぶどうの房

度数が9%を切るワインは、当ブログでは3本すべてが甘口でした。

モスカート・ダスティの5.5%、ミルトンパークの7%、バニー リースリングの8.5%。どれも発酵を途中で止めて、ぶどうの糖分を甘さとして残しているワインです。

ラベルに「甘口」と書いていなくても、度数が8%台以下なら、まず甘口だと思って間違いありません。 辛口のつもりで買って「甘かった」という失敗は、これで防げます。

10〜12.5%:軽くて爽やか

このゾーンは、軽やかな辛口が中心です。白ワインや微発泡が多く並びました。

度数が低めなのは、主に涼しい産地で育ったぶどうだからです。たとえば10%のヴィーニョ・ヴェルデは、ポルトガルの北の端、大西洋に面した涼しい産地のワインでした。糖分がほどほどのまま収穫されるので、度数も上がりきりません。

甘口ではないのに度数が低い、という場合は、**「涼しい産地の、すっきりしたワイン」**と読めます。暑い日にキンキンに冷やして飲むのに向いています。

13〜13.5%:標準的な赤

いちばん本数が多かったのがこのゾーンです。ボルドー、チリ、アルゼンチンなど、世界中の標準的な赤ワインがここに集まりました。

13〜13.5%は「ふつうの赤」の目安です。重すぎず軽すぎず、食事に合わせやすいのがこの帯です。

14%以上:暑い産地の濃い赤

強い日差しを受けた濃い赤ワインのグラスとボトル。テーブルに赤い影が落ちている

14%を超えた3本は、産地がすべて暑い地域でした。

  • エヴォディア … スペイン
  • サン・マルツァーノ … 南イタリアのプーリア
  • ケーズラー … オーストラリアのバロッサ・ヴァレー

強い日差しでぶどうが完熟し、糖分がたっぷり。それがアルコールに変わって、度数が高く、果実味が濃く、口当たりがどっしりしたワインになります。

度数14%以上の赤を見たら、**「濃い。重い。暑い産地」**と読んでください。煮込みやハンバーグなど、しっかりした料理と合わせると負けません。

ただし、度数だけでは決まらないこともある

ひとつだけ注意があります。

コノスル カルメネールは、度数は13%と標準的なのに、アルコールの熱っぽさを強く感じました。

原因は酸が足りなかったことです。酸がしっかりあると、アルコールは味の中に溶け込みます。酸が足りないと、アルコールだけが浮いて、数字以上に熱く感じます。

度数は「重さ」の目安にはなりますが、「熱さ」は酸とのバランスで決まります。 この話はそのワイン、薄いんじゃなくて「酸」が足りないのかもで詳しく書きました。

グラスの「脚」でも、度数は分かる

ワインをグラスで回したあと、グラスの内側を雫がゆっくり伝い落ちていくのを見たことがあると思います。これを**「脚」や「涙」**と呼びます。

この脚がはっきり出て、ゆっくり落ちるワインは、アルコールや糖分が多いことが多いです。ラベルを見なくても、グラスを回すだけで、ある程度の重さが分かります。

売り場で使える、度数の早見表

左から甘口の白、すっきりした白、軽い赤、濃い赤の順に並んだ4脚のグラス

度数読み方合う場面
〜9%甘口食後、デザート、お酒が弱い人と
10〜12.5%軽い・爽やか暑い日、刺身、サラダ、前菜
13〜13.5%標準普段の夕飯全般
14%〜濃い・重い煮込み、焼肉、ハンバーグ

ワインと料理の重さを合わせる考え方は、ワインと料理、何を合わせればいい?の「原則② 重さを合わせる」とつながっています。度数は、その「重さ」を売り場で一瞬で読むための数字です。

まとめ

  • ワインのアルコールは、ぶどうの糖分からできる。だから度数で甘さと重さが読める
  • 〜9%は甘口のサイン。当ブログの3本はすべて甘口だった
  • 10〜12.5%は軽い辛口。涼しい産地のすっきりしたワインが多い
  • 13〜13.5%は標準。普段の食事に合わせやすい
  • 14%以上は暑い産地の濃い赤。当ブログの3本はすべて暑い地域のワインだった
  • ただし、熱さは酸とのバランスで決まるので、度数だけで判断しすぎない

日本で売られているワインには、裏ラベルの日本語のシールに必ず度数が書いてあります。次に売り場でワインを手に取ったら、まずその数字を見てみてください。

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